大原孝治氏、立地条件に合った店舗づくりにも挑戦

国内大手ディスカウントストアとして益々進化と発展を遂げているのが、大原孝治氏が社長を務めるドンキホーテホールディングスです。

ドン・キホーテをはじめ、商圏やお客様のニーズにあわせた複数の業態を持っています。昨年末時点で、海外を含む出店数は430店舗に迫る程拡大していることからも、成長し続けている企業であることが伺えます。そんなドンキホーテホールディングスで近年目立つのは、大型店舗だけでなく、売り場面積の狭いスモールフォーマット店舗の出店にも力を入れているという点です。具体的には、ららぽーと立川立飛店の商業施設内や、羽田空港の「ソラドンキ」や、JR大阪駅の「エキドンキ」などを挙げることが出来ます。こうしたスモール店舗出店を行なっている理由として、大原孝治社長は、空港には空港の、駅には駅のニーズがあるはずであるという想定のもとに、それぞれの立地に合った店舗づくりに挑戦しているとの考えを述べられているのです。だからと言って、こうした新業態開発に力んで取り組んでいる訳ではなく、チャレンジにしてダメであればやめればよいといった気楽な感じである点は、肩の力が抜かれていて清々しいと言えるのではないでしょうか。また、ドンキと同じ施設内にフリースペースと宅配ロッカーが設けられていることも見逃すことが出来ません。フリースペースは、買い物をしなくても利用することが出来、今度消費者の余暇時間が増えるであろうという想定のもとにつくられました。フリースペースも宅配ロッカーも、ドンキ来店の新たな理由となると考え、買い物だけでなく遊べる場所としてのドンキのポジションを確固したいという想いがあるのです。